日本核磁気共鳴学会

第4期会長のご挨拶

日本核磁気共鳴学会会員の皆様へ

はからずも日本核磁気共鳴学会第4期会長に就任することになりました。責任の重さを痛感しています。

本学会はNMR討論会を母体に、わが国における核磁気共鳴研究を発展させることを目的に設置されました。荒田洋治初代会長以来の各会長、理事会、および会員の皆様の努力により、順調な発展を遂げてきました。研究面でも国際的な重みを増してきています。また、アジアの急速な経済発展を背景にアジアにおけるNMR研究も急速に発展しようとしており、その中でわれわれが果たす役割もいよいよ重要になっています。一方で、NMRが各分野に普及するとともに研究者の力点がそちらに移ることも見られて、NMR討論会の在り方がいろいろ議論を呼んでいます。また、国内的な事情もあって世界的なNMR研究の発展が必ずしも国内の各方面、およびNMR研究者に十分理解されていないようにも思えます。本学会が、これらの問題に真正面から取り組み、NMRが今後も若い研究者にとって魅力ある分野であり続ける場になればと考えています。

今後2年間微力を尽くす所存ですので、会員の皆様のご指導、ご支援をお願いします。

2008年4月1日

日本核磁気共鳴学会
会長 阿久津 秀雄